【教育革命】授業料無料の大学?シャイ・レシェフが描く「University of the People」の衝撃
■教育は「特権」から「権利」へ
「大学教育を受けられるのは、一部の恵まれた人たちだけ」。
そんな世界の常識を覆そうとしている人物がいます。起業家のシャイ・レシェフ(Shai Reshef)氏です。
彼が創設した「University of the People(UoPeople)」は、インターネット環境さえあれば、高卒資格を持つ誰もがアクセスできる、アメリカの認定大学です。
レシェフ氏はこう語ります。
「高等教育は、少数の人の特権から、すべての人にとっての権利であり、手頃でアクセスしやすいものへと変化すべきだ」
この理念のもと、彼は超・低コストで学位が取得できる仕組みを作り上げました。
■なぜ「授業料無料」が実現できるのか?
「授業料無料なんて怪しいのでは?」と思うかもしれません。しかし、これには明確なカラクリがあります。
オンライン完結: キャンパス(建物)を持たず、維持費をカット。
ボランティア教授陣: ニューヨーク大学やオックスフォード大学などの現役・退職教授たちが、ボランティアでカリキュラムを監修。
オープンソース教材: 高価な教科書を使わず、ネット上の無料教材を活用。
■実際にかかる費用と学べる分野
完全に「0円」というわけではありません。入学金と、コースごとの「試験料(アセスメント費)」が必要です。
しかし、一般的なアメリカの大学で学位を取るのに数万ドル〜数十万ドルかかるのに対し、UoPeopleでは、4年間の学士課程を修了してもトータルで約4,000〜5,000ドル程度(約60〜70万円前後)に抑えられます。
主な専攻分野は、現代のキャリアに直結する以下の学部です。
経営学(Business Administration)
コンピュータサイエンス(Computer Science)
健康科学(Health Science)
教育学(Education)
■世界へのインパクト
この大学には、経済的な理由で進学を諦めていた若者や、難民認定を受けている人々など、世界200以上の国と地域から学生が集まっています。
シャイ・レシェフ氏の試みは、単なる「安売り」ではなく、教育格差という社会課題に対するひとつの「答え」なのです。

