読んで久しくなった、京セラの稲盛和夫さんアメーバ経営に再び目をとしている。
「嘘を言うな、人を騙すな、正直であれ」。これまでに、大企業が
虚偽の報告をするなどの不正や、会社業績を実態よりよく見せようとする
粉飾決算がおこなわれるなど不祥事が相次いだ。
真実をありのままに報告すれば不利益をこうむるので、
データを改漬して報告しようとか、不正を働いてごまかそうとか、
経営における倫理を守ろうとしない会社が数多く存在している。
このような問題は、リーダーである経営幹部が自己中心的な行動をとらないよう、
自らを戒める倫理観が欠如していることに起因している。
それも、高度な哲学ではなく、「嘘を言うな、人を騙すな、正直であれ」といった、
小学校の子供が教わるような原始的で素朴な倫理である。
稲盛和夫さんは常々、リーダーとは、全き人格者でなければならないと言っている。
人格というものは、つねに変化するものである。人は、成功してちやほやされれば、
高慢になり、自分を見失うものである。
つねに自らを律し、研警積んでいなければ、高潔な人格というのは維持できない。
あらゆるリーダーは、集団を正しい方向に導くため、能力があり、
仕事ができるだけでなく、自己研讃に努め、心を高め、心を磨き、
すばらしい人格を待った人にならなければならない。
経営トップはもちろん、小単位組織のリーダーに至るまですばらしい人間性を
備えることが必要である。と結論付けている。
この原理原則を何年たっても忘れてはならない。
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